取消処分者、免許再取得までの日記

普通自動車免許です。主な舞台は鮫洲です。かかった費用も記録します。よろしくお願いします。

取消処分者講習 その2

予約ができたのは一か月先だった。講習自体は運転免許試験場ではなく、指定された都内の公認自動車学校が代行する。どれも鮫洲からは電車で一時間くらいの距離にあり、選べる講習日も限られている。平日が中心で、土日連続になっているのは少ない。しかも翌月分までしか予定は発表されないので、自ずと選択肢は狭まる。学校の場所と、日にちを選んだら、指示書を発行してもらえる。その書類と免許証用サイズの写真1枚、黒か青のボールペン、そして講習料30550円を持参する。この金額、めちゃ高い。

 

予約をしてから一か月後、これだけ時間あるなら仮免チャレンジしとけばよかったなぁと思いつつ、長いようで短い期間を過ごして当日が来た。実はそれまでドキドキしていた。。クラスメイトの皆さんってどんな感じなんだろうと。飲酒以外の理由で取消に合うってことは、事故の加害者だったり、違反の常習者って想像してしまう。

 

教習所の入り口で取消者講習うけに来ましたと言うと、小さめの教室に通された。自分の座席番号を告げられ席に着く。自分以外の参加者を見回したが、意外にもみなさん普通の外見で、暴走行為してましたって感じのいかにもガラの悪い風貌の人はいなかった。20代の若い女性や学生風の男性、会社員ぽい中年の男性。特に若い人は、僕のように取消から10年以上が経過している訳でもない。皆、違反を繰り返すようには見えない。思いがけない事故なのだろうか。ただし、皆一言もしゃべらず、互いに話したり打ち解けようとする雰囲気はない。ここに集まった理由が理由なだけに仕方がないのか。

開始時刻の9時になると教官が張りのある声で挨拶。元警察官っぽい態度でこれから二日間の講習について説明を始めた。事前情報で仕入れた際に特に気にしていたのが自己紹介やグループ討議などだが、そういったことは含まれていなかった。この講習は警察の代行で教習所が行っているので、教室内は警察署だと思って参加してほしいとのことだった。要は居眠りや遅刻、飲食なんかは駄目で、真剣にやってねってことだ。

 

午前中は適正検査。素早く△や線を書いたり、計算問題解いたり、文章題をひたすら短時間で答えたり、性格判断などをやる。企業の入社試験こんなのあったなぁ。これが結構難しい。練習問題と、本番のページが交互に繰り返され、教官が一つ一つ丁寧にやり方を説明してくれる。まぁ、ここでの結果の良し悪しは講習の修了や、今後の免許取得とは一切関係ないということなので、リラックスして受けた。


それが終わると、10分休憩をはさんで、シートベルトの着用に関するビデオを見る。それで午前中は終了。1時間強の昼休みに入る。参加者はみな、相変わらず互いに話すこともなく、ばらばらと外にでる。僕は、近くの駅前にあるファストフード店へ行き、ハンバーガーを食べ、コーヒーを飲みながら読書して時間を過ごす。

 

そんで午後。安全運転や事故に関するビデオや講義を受けた後、シュミレータと実車訓練だ。内容はほとんど免許取得時に教習所でやる内容と考えてよいと思う。シュミレータで危険予測をやって、実車では右左折、クランク、S字、坂道発進、方向転換、縦列駐車を交代交代でやっていく。

 

そんなこんなで、あっという間に午後5時になり、7時間の講義は終わった。居眠りするほど退屈でもなく、結構次から次へとテンポよくカリキュラムが進む。休憩も50分位で必ず入るので、辛くもない。むしろこれから免許再取得をする上で必要な知識や技能が学べる良い機会であった。

 

<<ここまでかかった費用>>

取消処分者講習 受講費: 30550円

+実費(交通費・証明写真)